皆さんは‘‘このアレルギー‘‘の名前を知っていますか？
その名前は‘‘ラテックスアレルギー‘‘です
ラテックスアレルギーって初めて聞いたけど、何のアレルギー？
何となく聞いたことあるけど、恥ずかしくて周りの人に聞けない、、、
といった人たちの為に、簡単に説明していきます
ラテックスアレルギーとは
- 病態
- 原因
- 症状
- 検査・診断
- 治療
- ラテックスフルーツ症候群
1.病態
ラテックスアレルギーとは、天然ゴムに含まれているラテックスと呼ばれるタンパク質に対して
アレルギー反応が出てしまう病気です
ラテックスは、ゴム手袋やゴム風船、輪ゴムなどに含まれてるよ
2.原因
ラテックスというたんぱく質に反応してしまい、体の内部から攻撃してしまうことが
原因だと言われています
他には、
- 医療従事者
- 長期間にわたり医療処置を受ける患者さん
- アトピー体質の方
- その他アレルギーを多くお持ちの方
上記のような方々が発症しやすいと言われています
ラテックス自体にアレルギーがなくても
長期間ラテックスに触れていると誰でも発症することがあるよ
3.症状
基本的には‘‘アナフィラキシーショック‘‘と同じ症状と言われています
- 窒息
- 蕁麻疹
- 唇の腫れ
- 呼吸が苦しくなる
- 喘息（呼吸するとゼーゼーする）
- 咳
- 血圧低下
などの症状が出ると言われています
怖いのは、呼吸する所が浮腫んでしまって
窒息するのが一番怖いよ
4.検査・診断
- アレルギー歴
- 皮膚テスト
- 負荷テスト
- 血液検査
この中でも重要なのは‘‘アレルギー歴‘‘です
ラテックス、バナナ、アボカドなどに対する今までのアレルギー反応があるかどうかが重要です
他のテストは基本的に病院・クリニックなどで行う事が多いです。
心配であればお近くの病院・クリニックに早めの受診を👨⚕️
果物で喉がイガイガする人がいると思いますが、
そうゆう人は念のため医師・看護師に伝えておいたほうが
お互いに安心です😊
5.治療
‘‘アナフィラキシーショック‘‘の治療と同じになります
‘‘アナフィラキシーショック‘‘の治療法
- 一刻も早く病院に連れていく
- アドレナリン自己注射薬の筋肉注射（医療者向け）
- 抗ヒスタミン薬の投与（医療者向け）
一刻も早く病院に連れていく事が
一番大事だよ👨⚕️
ラテックスアレルギーを治すことは今の医療では出来ていません。
なので、出来る限り予防を行なう事が重要です
ラテックスアレルギーの予防方法
- ゴム手袋などのゴム製品を使用しない
- ラテックスアレルギーの可能性がある事を周囲に伝えておく
- 何にラテックスが含まれているかを知っておく
- 『アレルギー情報カード』を持ち歩く
治療よりも出来るだけ発症しないように
予防することが大事だと考えられているよ
6.ラテックスフルーツ症候群
ラテックスというタンパク質と
フルーツのタンパク質が似ていて
体が間違えて攻撃してしまう事があります
それを‘‘ラテックスフルーツ症候群‘‘といいます
ラテックスアレルギー患者さんの30～50％は
ラテックスフルーツ症候群を持っていると言われているよ
ラテックスフルーツ症候群を引き起こすハイリスク食品
- アボカド
- バナナ
- 栗
- キウイフルーツなどがあります
ラテックスフルーツ症候群として報告された食品
- パイナップル、パパイヤ、イチジク、パッションフルーツ、桃、メロン、イチゴ、ジャガイモ、
西洋梨、トマト、ヘーゼルナッツ、アーモンド、グレープフルーツ、ホウレンソウ、レタス、
セロリ、多種スパイス、その他
その他色々なものが報告されています
ラテックスアレルギーがある人は
他のアレルギーもある人が多い傾向にあるよ
手術室内では結構ラテックスについて考えられているが、
病棟ではそこまで意識されてないから、今後少しでもみんなの意識が上がるといいなぁ👨⚕️
＊～自分自身の経験談なので、あくまで参考程度に～
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